揚水発電

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今回の原発問題と、電力不足で、ちょっと有名になった揚水発電所。水力発電所の一形態です。

 

一般の水力発電所は、ダムからの水を水車に当てて発電し川に放水するのですが、揚水発電所は、上池と下池があって、昼間は上池から取水し発電、夜は、夜間の余剰電力を使用し、下池から取水し水を上池に戻します。

なぜ、余剰電力を消費したり、発電をしたりするのかというと、電力の需要と供給のバランス調整の為です。

電力の需要と供給のバランスが崩れると、系統(送電線)の周波数が変動します。すると、本来の周波数から逸脱した発電機は脱調という状態になり、系統から自らを遮断し、停止するようになっています。このような状態になると、その発電機が背負っていた負荷を他の発電機がカバーすることになり、更に、他の発電機もカバーしきれなくなると、こちらも停止。。。。

そして、大停電になるのですshock

 

で、揚水発電所の話に戻りますが、そもそも夜間の余剰電力ってなんでしょう?

出力制御ができない(行わない)原子力発電・地熱発電・流れ込み式水力発電や、起動・停止に時間がかかり、燃料のロスにつながる一部火力発電やLNG火力発電が作っている電気から、需要を差し引いた分になります。

 

原発が稼働していた時は、夜間に使わなければならない余剰電力がいっぱいあったので、揚水発電所やエコキュート等の深夜電力で消費しなければならなかったというわけです。

 

でも、今、あっちこっちのサイト等で、揚水発電所が注目されているのは、東京電力ホームページにある下記の文。

 

ピーク時供給力とは、電力需要のピーク(最大電力)にあわせた供給力のことであり、火力、原子力等の固定的な供給力に加え、需給が逼迫した場合、素早く対応可能な揚水式発電(水力)が一定量含まれております。
なお、需要が供給力を上回る緊急時には、更に揚水式発電を一時的な供給力として追加できる場合がありますが、発電可能な時間に限りがあるため、追加分についてはピーク時供給力には含んでいません。

 

だったら、ピーク時に揚水発電所でどうにかならんのって感じがするのですが、現実には、水力発電所は起動停止が早いため、電力需要・供給の調整に多用されているため、ピーク時のためにだけに総動員もできないんですよね。おまけに、水を汲み上げるためには、夜間に余剰電力を作る=夜間に火力発電所等を動かさなければならないから、コストも増えますし。。。

 

鉄腕アトムと同様に、原子炉は最終的には全部廃止できると良いんでしょうけどねぇ。。。

早く、代替エネルギーに実稼働ができないもんですかねdespair

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このページは、きむきむが2011年5月24日 12:48に書いたブログ記事です。

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