掛け時計3

2010年7月~2010年8月の作品です。

今回は、妻の姪からの依頼です。
年中、我が家に来ているのに、うちの掛け時計が私の自作だと知らなかったようで、自分も欲しいとの事で作るはめ事になりました(^_^;)

掛け時計3完成写真

材料

使用工具

作成方法

枠材木作り 上下の90mm、左右の45mm幅のメープルの木作りをします。

枠材木作り2 鉋でやろうと思ったのですが、メープルは硬く、更に、逆目が出やすいようなので、ぎりぎりまで、オービタルサンダーで削ります。

枠材木作り3 最後に鉋で罫引きの墨線まで削ります。ただ、前述のように逆目が出るため、こんな感じで鉋を斜めにして削ってます。

文字盤板接ぎ準備 文字盤は栗 3枚を板接ぎします。今回の接合部分は、ルータで曲を出しました。

文字盤ビスケット加工 実(さね)は、ビスケットですので、いつもどおりビスケットジョイナで加工です。

文字盤板接ぎ 文字盤を板接ぎします。今回は、文字盤の仕上げを鉋でやりやすいように、木表・裏、木元・先を合わせて、板接ぎしています。

文字盤木取り 文字盤の開口部は250mm角、溝は5mmですので、文字盤を260mm角で切断します。

文字盤目盛穴開け 掛け時計2で作成したテンプレートで、12・3・6・9時の目盛を20mmフォスナービットで、その他を10mmブラッドポイントビットで、深さ10mm程の穴を開けます。

文字盤目盛埋め込み 文字盤に開けた穴に、マホガニー丸棒を埋め込みます。
ボール盤があれば、プラグカッターで加工した板を埋め込めるのですが。。。

ムーブメント用彫りこみ 今回のムーブメントは最大8mm厚までの対応なので、15mmの文字盤中央を8mmまで彫りこみます。

文字盤ニス塗装 栗は導管が大きいため、どうしても塗装回数が多くなります。そのため、枠組み込み前にニス塗装をしました。

枠面取り 枠は、ルータテーブルで、大きめのローマンオージービットで面取りしました。

枠面取り完了 枠の面取り完了です。
背面は面取りが無いので、溝加工は背面を基準にすればOKだと思っていたら、まだ、側板のホゾ穴加工が残っていました。。。(T_T)

側板用ホゾ穴加工 ローマンオージーでの面取りでちょっと残った部分に、端材を挟んだら、なんとかシステムバークランプで加工できました。
ただ、そのまま、システムバークランプを締めると、端材がずれてしまうため、クランプで固定しています。

文字盤用溝加工 枠材に文字盤用の溝加工をします。文字盤の狂いを考えて、深さは6mm、幅は16mmと、1mm程度余裕を持たせて加工します。

文字盤用溝加工完了 こういうサイズを調整しながらの加工だと、PorterCable 895PKのマイクロアジャスト付きのストレートガイドは便利です(^_^)

飾り丸棒用穴開け 側板の外側に、飾りのマホガニー丸棒用の穴を開けます。位置や角度のずれが心配なので、ルータで穴あけです。
ちょっと無理な加工だったので、穴の中央が焦げてますね(^_^;)

飾り丸棒用穴開け2 下板に開けた穴の位置を、上板に写すために、ダボ用のセンターマーカーを使用しました。

側板ホゾ加工 側板のホゾをルータで削ります。今回は、この方向にホゾを効かせるため、墨線を残す程度に、加工しています。
木端側は、鋸で切断、鑿・カービングナイフ・鑢で、丸ホゾにしました。

側板ホゾ加工 側板のホゾをルータで削ります。今回は、この方向にホゾを効かせるため、墨線を残す程度に、加工しています。
木端側は、鋸で切断、鑿・カービングナイフ・鑢で、丸ホゾにしました。

組立 全ての木材の加工が完了し、組立です。

アクリル板加工 今回は、ムーブメントの故障時に前面を外せるように、アクリル板は上下の溝で保持しています。
普段は丸ノコのみで切断していますが、切断面が綺麗になるように、丸ノコでのカット後にルータのストレートビットで処理しています。