KERV 12" ダブテールジョイント

ルータでの包み蟻組み接ぎ(ハーフブラインドダブテール)治具です。

他社の同様の治具では、テンプレートガイドを使用しますが、これは、ベアリング付き蟻溝ビットを使用する事で、使用するルータ・トリマの機種があまり限定されないというメリットがあります。
値段が安いのも魅力なのですが、逆に、包み蟻組み接ぎ以外には対応していないので、その他の組み接ぎをお考えの場合は、他の治具を検討された方が良いと思います。

KERV 12

スペック

説明

下の台は、作品集の「蟻組みジグ ベース」です。作業台へのネジ止めか、私のようなベースが必要ととなります。
ちなみに、このベースは、作業台兼ガーデンテーブルのサイズに合わせているため、両サイドをクランプで固定できるようにしています。

専用ビット付きで\14,700-と、非常に安いのが魅力です。
テンプレートが1/2"(12.7mm)となっているので、板の幅はインチの倍数(もしくは+1/2")で設計されると良いと思います。

この手の治具では当然でしょうけれど、本番作業までに、数回の試し切りが必要です。
私がテストカットした際は、3回目で、深さ・奥行きの設定が出来ました。板の厚さによって、設定が変わるので、できれば自動鉋とかで、厚みを合わせた板か、同じ材を使用した方が良いと思います。
また、大き目のルータだと、奥行きを制限するフェンスの設定範囲がありますので、12mm軸のルータだと板厚が制限される場合があります

前面に材を固定した時に、上部に固定した板と少し離れてしまいます。このあたりは、若干、強度不足なのかもしれません(だから、上位機種は高いのでしょうけど)。
一回、固定した後に、そこはチェックポイントになると思います。
これは、私自身のチョンボですが、削り終わりには、ちゃんと完成しているかのチェックは重要です。ちょっとでもクランプを緩めただけで、設定が変わってしまいます。終了時のチェックは入念に!!