Veritas Mk.Ⅱ Honing Guide

カナダのVeritas社の、Honing Guide(刃砥ぎ用治具)です。
写真手前が標準の治具本体とRegistration Jig(刃の設定用)です。後方左はSkew Registration Jig(際刃等の設定用)で、後方右はCamber Roller Assembly(刃にカーブを付けるためのローラ)です。

Veritas Mk.Ⅱ Honing Guide

説明

「砥石・治具」に記載してありましたが、Block Planeの刃砥ぎがあったので、使用方法・手順を掲載します。

Honing Guide まず、Registration Jig(写真右の銀色の部分)を、刃先角に合わせて設定します。
今回の刃先角は25°ですので、右側のゲージ(本体の取り付け=左の大きな金色のネジが黄色ですので、ゲージも黄色の目盛りです)を25°に設定します。
加えて、Registration Jig固定ネジ(中央)の上にある目盛りを刃幅に合わせます(私のBlock Planeのブレードは、1と3/8インチです)。

Honing Guide これは本体の裏側です。
Registration Jigのストッパ(上の写真のゲージで角度を合わせた部分)に刃先を合わせます。
洋鉋は、刃の先端から刃幅が変わらない(刃先と側面が直角)ので、Registration Jigの側面に、ぴったりとブレードを合わせ、本体表のネジでブレードを固定します。
ブレードを固定する時ですが、左右を均等に固定しないと、ブレードが微妙に傾斜しますので、固定後に隙間が無いか確認をした方が良いです。
設定が済んだら、Registration Jigを取り外します。

Honing Guide あとは、ひたすら研ぎます(^_^;)
写真撮影のため、片手で砥いでますが、本来は両手です。

Honing Guide 研いでいる途中の刃の状態です。
うちのBlock Plane、3段の刃になっています。刃先(Micro Bevel)が27°、次(Primary Bevel)が25°、最後(Relief Bevel)が23°です。
良く見ると、刃先の手前側が砥げてないのが分かります。これは、2つ前の説明で、ブレードの固定が均等でなかったのが原因です。

Honing Guide 刃先まで砥いで、更に、仕上げまで完了した後に、刃先のMicro Bevelの設定です。
3つ目の写真では、指のところのノブが上向きになっているのですが、それを下に変更します。
このノブを下に設定すると、ローラが少し上に設定されます。すると、刃先の角度が1~2°程、鈍角になります。

Honing Guide #8000の仕上げ砥石で、約15回ほど研ぐと、先端にMicro Bevelの出来上がりです。
Block Planeの替え刃がこれくらいになっていたので、同じくらいにしてみました。
これで、Block Planeの刃砥ぎ完了です(Relief Bevelは、今回はそのままにしてます)。

Honing Guide ここからが、Honing Guideのオプションの説明です。
Skew Registration Jigです。際鉋とか、斜めの刃先を設定するための治具です。

Honing Guide 裏返すと、中央に出っ張りがあり、先(右側)にストッパとか、角度を表す線が書いてあります。

Honing Guide 際刃の刃物が無かったので、普通の鑿ですが。。。
中央の出っ張りに刃の側面を合わせ、先端はストッパに合わせます。

Honing Guide でも、際刃を持っていないのに、なんでこんなのを買ったのかというと。。。
和鉋のように、刃の側面が刃先に直角ではない場合に使ってます。

Honing Guide 最後に、Camber Roller Assemblyです。
左がノーマル、右がキャンバーローラーになります。ローラが樽型になっているため、刃先も丸くなります。
洋鉋の荒シコですが、和鉋の様に、鉋台を変える事も出来ないため、丸い刃にするんだそうです。