きむきむの週末木工・DIYのページです
Since 2008/07/14
カナダのVeritas社の、Honing Guide(刃砥ぎ用治具)です。
写真手前が標準の治具本体とRegistration Jig(刃の設定用)です。後方左はSkew Registration Jig(際刃等の設定用)で、後方右はCamber
Roller Assembly(刃にカーブを付けるためのローラ)です。
「砥石・治具」に記載してありましたが、Block Planeの刃砥ぎがあったので、使用方法・手順を掲載します。
まず、Registration Jig(写真右の銀色の部分)を、刃先角に合わせて設定します。
今回の刃先角は25°ですので、右側のゲージ(本体の取り付け=左の大きな金色のネジが黄色ですので、ゲージも黄色の目盛りです)を25°に設定します。
加えて、Registration Jig固定ネジ(中央)の上にある目盛りを刃幅に合わせます(私のBlock Planeのブレードは、1と3/8インチです)。
これは本体の裏側です。
Registration Jigのストッパ(上の写真のゲージで角度を合わせた部分)に刃先を合わせます。
洋鉋は、刃の先端から刃幅が変わらない(刃先と側面が直角)ので、Registration Jigの側面に、ぴったりとブレードを合わせ、本体表のネジでブレードを固定します。
ブレードを固定する時ですが、左右を均等に固定しないと、ブレードが微妙に傾斜しますので、固定後に隙間が無いか確認をした方が良いです。
設定が済んだら、Registration Jigを取り外します。
あとは、ひたすら研ぎます(^_^;)
写真撮影のため、片手で砥いでますが、本来は両手です。
研いでいる途中の刃の状態です。
うちのBlock Plane、3段の刃になっています。刃先(Micro Bevel)が27°、次(Primary Bevel)が25°、最後(Relief Bevel)が23°です。
良く見ると、刃先の手前側が砥げてないのが分かります。これは、2つ前の説明で、ブレードの固定が均等でなかったのが原因です。
刃先まで砥いで、更に、仕上げまで完了した後に、刃先のMicro Bevelの設定です。
3つ目の写真では、指のところのノブが上向きになっているのですが、それを下に変更します。
このノブを下に設定すると、ローラが少し上に設定されます。すると、刃先の角度が1~2°程、鈍角になります。
#8000の仕上げ砥石で、約15回ほど研ぐと、先端にMicro Bevelの出来上がりです。
Block Planeの替え刃がこれくらいになっていたので、同じくらいにしてみました。
これで、Block Planeの刃砥ぎ完了です(Relief Bevelは、今回はそのままにしてます)。
ここからが、Honing Guideのオプションの説明です。
Skew Registration Jigです。際鉋とか、斜めの刃先を設定するための治具です。
裏返すと、中央に出っ張りがあり、先(右側)にストッパとか、角度を表す線が書いてあります。
際刃の刃物が無かったので、普通の鑿ですが。。。
中央の出っ張りに刃の側面を合わせ、先端はストッパに合わせます。
でも、際刃を持っていないのに、なんでこんなのを買ったのかというと。。。
和鉋のように、刃の側面が刃先に直角ではない場合に使ってます。
最後に、Camber Roller Assemblyです。
左がノーマル、右がキャンバーローラーになります。ローラが樽型になっているため、刃先も丸くなります。
洋鉋の荒シコですが、和鉋の様に、鉋台を変える事も出来ないため、丸い刃にするんだそうです。