したば君L型

常三郎のしたば君L型です。
これは、鉋台の下端を削るための刃物になります。

したば君L型

説明

鉋を使用されている方はご存知だと思いますが、鉋台の下端(削る材料に当たる部分)は平面ではなく、台尻(鉋台の刃とは反対側。引く時の手前側です)に約2分(6mm)、刃口の台尻側に約1分程度が同じ高さで、その他の部分を若干削ります。削り量は、荒削り用の荒仕込で0.2~0.3mm、仕上げで0.05~0.1mm程度と言われています。
鉋台は、白樫や赤樫と非常に硬い木材を使用するため、一般的には、台直し鉋と呼ばれる鉋刃が垂直になっている小鉋を使用して削ります。

このしたば君L型は、台直し鉋の代用として使用します。

したば君での切削 まずは、刃を下端から出ないぎりぎりくらいに調整(刃を抜くと鉋台が若干変形するので、刃を抜いてはNGです)し、平らな厚めの硝子板等にサンドペーパー等を張り、そこで鉋の下端を平面にします。
続いて、したば君を、こんな感じに垂直に持ち、削っていきます。
刃口部分は超仕上げ用等では、上記の1分よりも更に残す部分が少なくなります。その際に、刃を痛めないようにするために、端材を刃口に置き削ると真っ直ぐに削れます。
削り量の確認は、定規を下端に当てて確認します。

0.1mm削るのは、結構な回数となります。サイズが小さいので、指先が疲れるのが欠点かもしれません。台直し鉋やしたば君以外にも、スクレーパーや、鑿(垂直に使用します)で行う方もいるそうです。