また長いBench Plane刃砥ぎ

| コメント(6)

ということで、午後からは、Bench Plane(洋鉋)の刃砥ぎです。

前回もそうでしたが、VeritasのA2 tool steelという刃の素材、とにかく硬いというか、研ぐのに時間がかかります。

でも、変だよなぁ。これじゃあ、誰も砥がないだろうと思って、マニュアルのBlade Sharpeningという部分を読んでみました。

The Veritas bench plane blade comes honed ready for use, with a 30deg primary bevel and 35deg micro-bevel. This configuration provides a strong, long-wearing edge that can be quickly honed many times before the primary bevel needs to be reground.

あっ、やっぱり。。。

思ったとおり、普段はMicro-bevel(2段刃の先端)のみを砥いで、Primary-bevel(刃のほぼ全体)は砥がず、、Micro-bevelの幅が広くなってきたら研ぐみたいです(よそのメーカの刃は知りませんが、同じVeritasでも、少し軟らかいO1 tool bladeは、研ぐ回数が多いとあるので、更に軟らかい刃だと、毎回研ぐのかもしれませんが)。

でも、まあ、前回、Micro-bevelを多く設定しすぎたので、少し、Primary-bevelを砥ぎました。

研ぐ量は「少し」なんですが、#400の砥石でも2時間。。。それでも、Micro-bevelは残っていますshock

続いて、今回、なんで、Micro-bevelを残したかというと、薄くなった先端部に角度が違うMicro-bevelを付けると、刃の長さが変わる=角度が変化する=特に先端が丸刃になるからです。

私がやる前に予想していた前回の敗因がこれです。で、Micro-bevelは#3200・#8000で付けました。

やっぱり、予想は大当たり。

午前中に買った榎をちょっとだけ削ったところ、刃が当たった場所だけつるつるですscissors

榎は、偽欅と呼ばれるように、欅と同様に木目が交錯していますが、全く、ものともせず、削れました。

ちょっと湿った指で、そこを触ると、きゅっきゅっと音がするくらいですhappy02

次週は、木作りからかな。

コメント(6)

研ぎの解決方法が見つかり、おめでとうございます!

日本では文献がないから、試行錯誤ですネ。
でもA2スチールはamazing!だそうですから、がんばってください!
わたしもA2欲しいなぁ・・・

A2 Tool steelの硬さって普通じゃなかったんですね。

ほんと、A2 Tool steelの場合、Primary Bevel研ぎは、手でやるもんじゃないです。。。
拷問以外の何物でもないですから(T_T)

でも、今回は、Micro Bevelを狭くしておいたので、しばらく、Primary Bevel研ぎはしないで済むんじゃないかなと思ってます。

少し遅いのですが、A2も結構簡単に研げます。同じ方法でもっと硬いM2 steelも大体同じ方法で2分くらいでできます。

Scary sharpです。フロート板ガラスに#600の耐水ペーパーを水でくっつけます。そして水を少し耐水ペーパーにかけて(表面が濡れる程度)、砥石と同じようにゴリゴリ。Micro bevelが極端に大きくなければすぐになくなります。そして次
に#1000耐水ペーパーを使って表面をきれいに、そして刃先をもっと鋭くします。そのあとmicro bevelを研ぐのに耐水ペーパーなら#4000(腕の毛簡単に剃れます)位でやってやれば一発です(自分の場合#8000で何回かやります)。Micro bev
elの大きさなんですけれど髪の毛半分か1本分くらいの幅で十分です。研いだ後、刃先を光にあててみてほんとに細いテカテカの線が反射するくらいでよいので。木にあたる部分は刃先だけで、micro bevelが大きかろうと木には全然関係ありません。

砥石の方は物によって"glazing"がおこります。とくに硬い石などは磨いだ金属が詰まって研げなくなります。Shaptonは結構詰まりやすいとの事。Kingはもっと軟らかく研ぐごとに表面が削られるのであまり問題は無いようです。

もう一つの方法はベンチグラインダーです。まずprimary bevelをベンチグラインダーで作ります(角度をちゃんと決めてやってください)。そうするとprimary bevelはホンの少し真ん中がえぐれた感じになります(グラインダーのディスクが丸いので)。結構荒いディスク#100でもよい)で刃先の寸前まで削ります(刃先までやるとボロボロになりますから注意)。その後は#4000とか#8000の石に直行。Primary bevelの真ん中が少しえぐれてるので、石にあたるのは刃先とprimary bevelの一番後ろ、手でやってもガタガタしません。この方法だといつも刃先だけが研がれるし、honing jigも要らないので簡単。Bevelのえぐれがなくなるか、研いでるときの安定感が無くなるまではグラインダーでやらなくていいし。

今自分の使っているのは全部A2とM2の刃です。M2はA2よりももっと硬く、刃はA2の2倍くらい持ちます。そのぶん刃もRc63-64と頑固なやつです。でもscary sharpでささっと1分くらいでできます。一番経済的なのはグラインダーかもしれません。ペーパーも研ぐ回数が多いと、使いまわしていても値段が結構かさんできます。

Tonttuさん、はじめまして。

Scary Sharp、海外のサイトで見かけましたが、良さそうですね。
どうも、うちのダイヤモンド砥石は、微妙に湾曲しているみたいで、以前のように刃の先端まで研ぐ場合は、どうしても時間がかかってしまいます。ガラス板を使用したScary Sharpならば、このあたりも解決しそうです。

ブログには書いてませんが、最近は、#8000の砥石でMicro bevelのみを研いでいるので、すぐに終わるのですが、次回、Primary bevelを研ぐ時は、別の方法が良さそうですね。

グラインダーは欲しい物リストには入っていますが、保管場所の問題で、まだ買えないでいます(^_^;)

自分のとこのダイアモンド砥石もそうです。あれって結構磨り減るんですよ。
最初の方はいいんですけれどね。うちにも#400/#1000のやつあるんですけれど今ではただの重石でしかありません。ネットでガラスの注文ができるところあるんですけれど、そこ結構いいですよ。 http://www.g-tonya.com/order/ 厚さも大きさも自分の好きなの注文できて値段は全然悪くないです。ついこの前そこから買った300mmX400mmのフロート板ガラスは研ぎと古い洋鉋の調整用なんですけれど、重宝してます。

ガラスの通販なんてあったんですね。

我が家のそばにもガラス屋さんがあるのですが、写真立てや時計の時も、「ガラスは高いから」と思ってアクリル板にしました。このホームページを見ると、普通のガラス屋さんで買うより安いみたいですし、研ぎの他にも活用できそうですね(^_^)

コメントする

カテゴリ

アーカイブ

ウェブページ

ウイングロード

Powered by Movable Type 5.12

このブログ記事について

このページは、きむきむが2009年2月22日 17:20に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「未知の樹種」です。

次のブログ記事は「どんな色になるんだろう?」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。